大腸内視鏡検査

「大腸カメラ」とは?

正式には「下部消化管(大腸)内視鏡検査」と呼ばれる検査です。肛門から内視鏡を70cmから1m程度挿入し、回腸末端(小腸)か肛門までの粘膜を直接観察します。粘膜を直接観察することで、大腸の炎症の有無を確認したり、大腸ポリープや大腸がんの発見に役立ちます。大腸カメラ検査中に大腸ポリープが見つかった場合、まずは切除が必要な病変かどうかを専門医の目でしっかり判断し、切除が必要な場合は可能な限りその場でポリープ切除を行います。

このような症状はありませんか?

  • 便秘が続く
  • よく下痢になる
  • 便が細い・太い便が出ない
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 腹痛が続く
  • 血便・下血の症状がある
  • お腹が張っている
  • 便潜血で陽性がでた
  • 貧血

このような症状はありませんか?

  • 便秘が続く
  • よく下痢になる
  • 便が細い・太い便が出ない
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 腹痛が続く
  • 血便・下血の症状がある
  • お腹が張っている
  • 便潜血で陽性がでた
  • 貧血

大腸カメラ検査でわかる病気

大腸ポリープ

切除したほうが良いポリープと切除しなくても問題のないポリープがあります。

大腸ポリープ
大腸ポリープ
大腸ポリープ

大腸がん

大腸の粘膜にできる悪性腫瘍です。
主に腺腫という良性のポリープからがん化するケースと、正常な粘膜から直接がん化するケースがあります。日本人では特にS状結腸と直腸にがんが発生しやすいとされています。

大腸がん
大腸がん
大腸がん

大腸憩室症

憩室は、大腸の壁が薄い部分が大腸の外側に袋状に飛び出した部分のことです。出血や炎症を起こすことがあります。

炎症性腸疾患
(潰瘍性大腸炎など)

潰瘍性大腸炎は大腸及び小腸の粘膜に、クローン病は全消化管粘膜に、慢性の炎症または潰瘍をひきおこす原因不明の病気です。
6割が軽症で、適切な治療で通常の生活を送ることができます。

 
炎症性腸疾患
炎症性腸疾患
 

虚血性腸炎

一時的に大腸の粘膜が血流不足(虚血)になり、粘膜が傷つき剥がれ落ち出血する病気です。
腹痛、下痢、血便が主な症状です。通常自然に改善します。

大腸カメラ検査でわかる病気

大腸ポリープ

大腸の粘膜に膨らんだイボのような粘膜のことです。

詳細は「大腸ポリープ」のページへ

大腸がん

大腸の粘膜にできる悪性腫瘍です。ポリープを経て悪性化する場合と、正常な粘膜ががん化して発生する場合があると考えられています。

大腸憩室症

憩室は、大腸の壁が薄い部分が大腸の外側に袋状に飛び出してしまうというもので、病気ではありませんが誰にでも起こり得ます。腸の内側から見ると窪みができる状態です。

感染性腸炎

細菌やウイルスなどが口から体内に入り、下痢や嘔吐を引き起こす病気です。

虚血性腸炎

一時的に大腸の一部の血流が滞ることにより、大腸粘膜が傷つき剥がれ落ち出血する病気です。

大腸カメラ検査でわかる病気

当クリニックの大腸カメラ検査の特徴

女性の医師・スタッフによる検査

患者さまに負担のない治療

女性の医師(内視鏡専門医)・スタッフが行うため、大腸カメラに対して「不安がある」「恥ずかしい」というイメージがある女性の方にも、リラックスして検査を受けていただけます。

検査の前処置に関して

当日は、腸を洗浄するために液体の下剤を服用します。飲用する場所は下記のどちらかをお選びいただけます。
下剤は3種類用意しています。前回の飲用のきつさを確認し、種類を変えることもできます。
また、味のついた液体の下剤が苦手な方には、錠剤タイプの下剤もあります。

  • 来院の数時間前から ご自宅で服用し、来院する。
  • 来院後に、クリニック内の個室で服用する。

また、便秘や下痢の状態を確認したうえで、数日前から錠剤の下剤も服用していただくことで、当日よりスムーズに検査を行えるように工夫しています。

検査機器のご紹介

当クリニックではオリンパスのEVIS X-1 CV1500 内視鏡システムを使用しています。病変の観察をサポートする画像処理機能や粘膜表層の血管走行や表層微細構造を強調する機能などが備わっており、通常の内視鏡検査では発見が難しい病変の診断を可能にしています。
また、大腸を膨らませるため、従来の空気に替わる「炭酸ガス」の送気装置を用いて検査を行います。空気と比較して体内への吸収が200倍早く、腸内に長時間空気が残らないために、「お腹の張り」「痛み」「違和感」を和らげる効果があります。

大腸カメラ検査の流れ

日常生活に対するアドバイス
01事前診察

検査の10日くらいまでに、一度クリニックを受診していただきます。
スタッフより食事の注意事項を説明します。検査前日に食べる検査食もお渡しします(希望者のみ)。
また、医師の診察で便秘や下痢の状態を確認したうえで、数日前から内服する錠剤の下剤を処方します。個々にあった下剤を飲むことで、同日よりスムーズに検査が行えるように工夫しています。

02検査数日前から

事前の診察時に処方した下剤を内服します。 また、3日前からお食事を気を付けましょう。

01検査前日
03検査前日

消化が悪いものを食べるのは控えてください。
事前診察で購入した方は、検査食を食べます。夕食は20時くらいまでに済ませてください。
検査まで水分はとっていただいて構いませんが、お水やお茶など透明の飲み物でお願いいたします。
飲酒は脱水になりますので、避けましょう。

02検査当日
04検査当日

食事はとらないでください。
自宅で下剤を服用するかたは、検査開始予定の3~4時間前から2リットル程度の下剤の服用をして指定の時間に来院してください。
クリニックで下剤を飲用するかたは、指定の時間に来院後に院内の個室で下剤を服用します。
鎮静剤を使って眠って検査をされる方は、ご自身で運転される車や自転車での来院はご遠慮ください。
完全予約制の検査です。遅れる場合は、できるだけ早めにご連絡をお願いします。
当日来院後、上下とも検査着に着替え、スリッパもお渡しします。来院時の服装に指定はありません。
院内で服用する方は、長時間個室で過ごしますので、時間をつぶせるもの(本やタブレットなど)をご持参いただくことをお勧めします。クリニックにも雑誌を準備しています。

03内視鏡検査
05内視鏡検査

検査台に横になっていただきます。
鎮静剤をご希望の方はこのタイミングで使用します。肛門に麻酔のゼリーを塗布して内視鏡を挿入し、小腸末端~大腸・肛門の観察を行います。
検査時間は20分程度です。鎮静剤を使用した場合は、終了後1時間程度安静室で休憩していただきます。
検査中ははじめから最後まで看護師がそばにおりますのでご安心ください。

04検査後・結果説明
06結果説明

しばらく休憩していただいた後、実際の画像を見ながら結果の説明を行います。
ポリープの切除などをした場合は、後日改めて結果説明をさせていただきます。

検査費用

3割負担
観察のみ 7,500円程度
観察+病理組織検査 12,000円程度
大腸ポリープ切除術
(切除した個数で料金が変わってきます)
20,000~27,000円

※事前診察、検査食などは 別途かかります。