大腸ポリープとは

大腸の粘膜に膨らんだイボのような粘膜のことで、いくつかのタイプがあります。
その一つである「腫瘍性ポリープ」は将来的にがん化する可能性があり、特に注意を必要とするのが「腺腫」と呼ばれるタイプです。これが最終的に大腸がんに移行することがあります。
「非腫瘍性ポリープ」は、がん化するケースは少ないと考えられていますが、大きなものや上行結腸や横行結腸にできるものは、がんになるリスクがゼロではありません。
症状
多くの場合、特に症状がないため、大腸ポリープを見つけるためには大腸カメラ検査が必要です。
ただ、肛門の近くにポリープができると、排便時に出血することがあります。
原因
- 遺伝子の異常
- 年齢(50歳以上)
- 家族歴(家族に大腸がんになった方がいる)
- 肉食傾向
- 高カロリー食や肥満
- 過剰なアルコール摂取
- 喫煙
※遺伝子の異常が原因で全大腸にポリープが多発し、20~30代頃からがんになる「家族性大腸腺腫症」いう病気もあります。
治療方法
症状がないため、大腸がん検診(便潜血検査)で陽性になり、内視鏡検査を受けて発見されることがほとんどです。
当クリニックでは、大腸内視鏡検査の際に見つかったポリープは、検査の日に切除する日帰り手術を行っています。基本的には入院する必要はありません。
便潜血検査で陽性反応が出た場合は、必ず大腸カメラ検査を受けるようにしましょう。