今回から数回は胃カメラについてまとめてみました。
★胃カメラでわかる病気
良性:食道:逆流性食道炎、ポリープなど
胃:胃炎、胃潰瘍、ポリープ、ピロリ感染症など
十二指腸:十二指腸炎、十二指腸潰瘍、ポリープなど
悪性:食道ガン、胃ガン、悪性リンパ腫、転移性ガンなど(病理検査で確定診断します)
★当院の特徴
口から挿入する場合も、鼻から挿入する経鼻カメラ(径5.4mm)を使用しています(2021/5時点で最新のオリンパスの機種です)。
胃の内視鏡検査は、以下の3種類の中から選べます。
①鼻から ②口から(鎮静剤あり) ③口から(鎮静剤なし)
検査中に胃の中を洗う処置は、通常看護師が医師に洗浄液の入った注射器を渡して胃カメラから注入します。何度も洗浄する必要があればその分時間がかかります。当院では少しでも検査時間が短くなるように、医師がフットスイッチを押すと直接カメラから洗浄用の水が出るようになっています(ジェット機能)。
★検査方法
①鼻から(経鼻)
口からよりも、のどをカメラが通る時の反射が少ないです。検査中に会話もできます。鎮静剤は使用しません。
ただし鼻の疾患がある方や鼻腔が狭い場合は挿入できないこともあります(その場合は経口にて検査を行います)。鼻の麻酔に少し時間がかかります。
②③口から (経口)
鼻に比べ、のどをカメラが通るときに嘔吐反射が強くでます。
鎮静剤を使用しなければ、検査後の運転も可能です。
鎮静剤を使用すると、うとうとする状態になるためきつさは随分と軽減されます。鎮鎮静剤を使用した場合は、検査後はそのままベッドで約1時間程度お休みいただき、当日車の運転はお控えいただきます。
どの方法でも、検査後に画像をお見せし、写真をカラーコピーでお渡ししています。
次回どのタイミングで検査を受ければよいかなども忘れないように記載してお渡ししています。